十味敗毒湯

十味敗毒湯は酒さにどこまで効果があるのか?

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は酒さや酒さ様皮膚炎にもよく処方される漢方薬。生薬としての配合に2種類あり、その配合の違いで2大メーカー「ツムラ」と「クラシエ」が十味敗毒湯を販売しています。

 

十味敗毒湯は薬屋さんやドラッグストア、通信販売でも購入することができますが、病院から処方してもらえるので、病院から処方してもらうほうがいいでしょう。

 

ツムラの十味敗毒湯


ツムラの十味敗毒湯はできはじめの痒くて赤い湿疹や皮膚炎蕁麻疹に効果が期待できるとされています。対象となるのは急性皮膚疾患、化膿性皮膚疾患、湿疹、じんましん、皮膚炎、水虫です。

 

ネット通販で二千円程度で購入することができ、一日で服用できるのは多くても2回まで。子供に服用させる場合はもちろん保護者の指導のもとで飲ませてあげてください。

 

クラシエの十味敗毒湯


クラシエの十味敗毒湯は蕁麻疹の症状が急に出た人、膿がでるような皮膚疾患ができたばかりの人など患部に水がたまるような皮膚疾患に向いています。

 

実際に患部を塞いでいる余分な水を出し、水分を蒸発、発散させて正常な状態へと肌を改善させていきます。こちらもネットで二千円程度で購入することができます。

 

酒さ、酒さ様皮膚炎への効果的な使い方

 

先ほどご紹介した2種類の漢方はできはじめの赤い湿疹や蕁麻疹、膿が出るような皮膚疾患など水分のある症状に効果を期待できます。これと同じような酒さに効くものとしてステロイドがあります。ステロイドは多くの身体の不具合に効果が期待できるとして広く活用されていますが、ステロイドを止めた時に一時症状が悪化することがあります。

 

酒さや酒さ様皮膚炎にもステロイドが使われることがありますが、副作用や中止時の一時的な症状悪化などを考えると十味敗毒湯の方が酒さの治療に向いていると言えるでしょう。

 

最後にツムラとクラシエの違いについて触れてみます。

 

ツムラの生薬

 

ツムラの生薬にはボクソクが使われているところがクラシエとの違いです。

 

ボウソク 1.5g
日局キキョウ 1.5g
日局サイコ 1.5g
日局センキュウ 1.5g
日局ブクリョウ 1.5g
日局ボウフウ 0.75g
日局カンゾウ 0.5g
日局ケイガイ 0.5g
日局ショウキョウ 0.5g
ドッカツ 0.75g

 

クラシエの生薬

 

クラシエの生薬にはオウヒ(桜皮)が含まているのがツムラとの違い。

 

オウヒ・サイコ・キキョウ・センキュウ・ブクリョウ・レンキョウ各1.5g
ボウフウ・ドクカツ各1.0g
カンゾウ・ケイガイ各0.5g
ショウキョウ0.16g

 

添加物として乳糖、ステアリン酸Mg、CMC-Ca、セルロース、メタケイ酸アルミン酸Mg、水酸化Al/Mgを含有。

 

ボクソクとオウヒの違いはボクソクはクヌギの樹皮を使用しているのに対し、オウヒがマザクラの樹皮を使っているところ。

 

ボクソクは収れん作用があり皮膚病などの収れんに効果があるとされています。これに対しオウヒは皮膚だけでなく咳止めや解熱、咳止め、収れん薬として使われています。錠剤のクラシエ、顆粒のツムラどちらかを好みで使用されるとよろしいかと思います。