酒さの鑑別疾患(尋常性ざ瘡)

酒さの鑑別疾患(尋常性ざ瘡)

 

日本には酒さに対するはっきりとした診断基準が実はありません酒さと診断するには、それ以外の症状が全て否定されたことが確認され、はじめて「酒さ」だと診断しているのです。では、酒さに似た鑑別疾患というのはどのようなものがあるのでしょう。以下に酒さの鑑別疾患をご紹介していきます。

 

尋常性ざ瘡(ニキビ)
顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)
好酸球性膿疱性毛包炎(EPF)
サルコイドーシス
皮膚筋炎
口囲皮膚炎
接触皮膚炎
脂漏性皮膚炎
光線過敏症
蝶形紅斑

 

尋常性ざ瘡というのはいわゆるニキビのことで、赤みを帯びる軽い症状からクレーターニキビまで症状はさまざま。皮膚筋炎などは成人期(40〜60歳)に好発し約30%が悪性腫瘍となりますので注意が必要です。

 

口囲皮膚炎も赤みを帯びる症状ですが、口囲皮膚炎は口の周りにできるという特徴があります。10代以上の女性に多く見られる皮膚病で閉経前の40代に一番多くでるそうです。口の周りが赤くなったり粒粒の発疹ができたら早めに皮膚科を受診されてください。

 

光線過敏症などはめったに見られない症状ですが、特に敏感肌の方には症状が出る方もいらっしゃいます。通常ならなんでもない肌の露出で発熱や赤くなるなどさまざまな症状がでてきます。

治療について

 

上記のような酒さの鑑別疾患がすべて否定され、はじめて酒さと診断されます。酒さと診断されてはじめて治療に取り掛かることができますが、酒さの治療はその症状、病型の種類ごとに変わります

 

日本では酒さの診断基準がハッキリしていないとお伝えしましたが、その点欧米では酒さに対する診断がしっかりしていて治療方法もある程度確立されているものが多いです。しかし、欧米でほぼ確立されている治療も日本では保険適用外となるものが多く、誰でも簡単に治療を行えるという状況ではありません。

 

残念ながら日本では酒さの患者さんに対する処置、対応がとても遅れています。ですが、しっかりと治すためには保険適用外でも受け入れなければなりません。例えば紅斑・毛細血管拡張型酒さの治療についてご紹介していきます。

 

紅斑・毛細血管拡張型酒さの治療では漢方薬を使う方法が推奨されています。漢方では血の汚れ、停滞が病の原因になるとされています。基本的には駆?血剤である

 

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

を処方し、肌が熱を帯びたりのぼせたりする症状に応じ

 

・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
・温清飲(うんせいいん)

 

などを同時に処方していきます。

 

大きな病院、皮膚科専門の病院では専用のフォトフェイシャル機器が用意されています。それら高性能の機械で毛細血管拡張症の治療をすることが可能になります。